パソコンの利用時間を制限するソフト
パソコンやスマホの普及につれて、ネット依存問題もますます深刻になっています。ネット依存/ゲーム依存/SNS依存にならないように、ネットの使用時間を決めるのが一つの対策です。
この記事では、ネット依存を防止するため、パソコンやスマホでネットの使用時間を制限する方法を紹介します。
子供のネットの使用時間をコントロールしたい場合は、親が一方的に制限をかけるのではなく、お子さんと一緒に相談しながら決めましょう。
Windowsパソコンの場合、ファミリーセーフティという機能が利用できます。ファミリー機能はWindowsパソコンに標準搭載されていて、無料で利用できる上、子供アカウントのアプリとゲームの利用、ウェブサイトの閲覧と検索、買い物や課金などに制限をかけ、子供がパソコンでの活動も記録して保護者にメールで送信でき、たくさんの機能を備えています。ネット依存症を予防するのに結構役に立つかもしれません。
Microsoft社はスマホで利用できるMicrosoft Family Safetyアプリも提供していて、子供の位置情報を把握することまでできるようです。ただし、iphoneなどのデバイスにサポートしていない機能があります。また、すべての機能を利用したい場合は課金する必要があります。
今回は、Windowsパソコンでファミリー機能を利用する方法を紹介します。今回使うのはWindows 11パソコンですが、Windows 10での操作手順とはあまり変わらないと思いますので、Windows 10を利用している方にも通用すると思います。
macOS 10.15 Catalina以降のMacでは、スクリーンタイムが標準搭載されていて、アプリの使用状況の確認、使用時間の制限などができます。また、ファミリー共有を使用すれば、子供のiPhoneなどのデバイスも簡単に管理できます。
スクリーンタイムはインストール不要ですし、無料で利用できますので便利ですが、カスタマイズ性はそれほど高くありません。Cisdem AppCryptは、アプリロックとサイトブロックを行うためのソフトで、使い勝手がよく、操作も簡単です。それに軽量ですので、パソコンに負担をかけることもありません。
主な機能:
1. Cisdem AppCryptをインストールし、起動します。
無料ダウンロード macOS 10.12とそれ以降
無料ダウンロード Windows 11/10/8/7
2. 初回起動時にパスワードを設定します。警告を読んでチェックを入れ、「確定」をクリックします。
3. メニューバーに錠の形のアイコンが表示されます。クリックして、「メイン画面を表示」をクリックします。
4. 他人に勝手に設定変更されないように、Cisdem AppCryptのメイン画面を表示するにはパスワードを入力する必要があります。パスワードを入力し、「OK」をクリックします。
5. 「アプリロック」画面が表示されます。「システム環境設定」、「アクティビティモニタ」、「ターミナル」は既定で追加されています。この3つのアプリはいつでもロックされているようになっています。(ロックしないと、簡単にCisdem AppCryptを強制終了できてしまいますので、ロックリストから削除しないでください。)
6. まずは右上の「スケジュール」をクリックして、アプリとサイトの利用を制限する曜日と時間帯を設定しましょう。「一般スケジュール」画面が開きます。スケジュールを選択して、右の赤いマイナスボタンを押せば削除できます。右下隅の「スケジュールを追加」をクリックすればスケジュールを追加できます。複数のスケジュールを追加できます。
7. 一般スケジュールを設定完了後、アプリロック画面に戻ります。
プラスボタンを押せばロックしたいアプリを追加できます。アプリのアイコンを選択して、右上隅の赤いマイナスボタンを押せばリストから削除できます。左上隅の小さい時計のアイコンをクリックすれば、そのアプリの独自のスケジュールを設定できます。
8. 「ウェブブロック」をクリックすれば、ブロックしたいサイトを追加できます。URLとキーワードでサイトをブロックできます。YouTube、SNS、ゲームなどのサイトを追加して、利用できる時間帯を制限しましょう。
「インポート」を押せば一気に複数のサイトを追加できます。左下隅でワンクリックですべてのサイトをブロックできます。
9. 右下隅の「例外」ボタンを押せば、「常にブロック」と「常に許可」リストを設定できます。常にブロックリストに広告や暴力サイト、常に許可リストに勉強用と仕事用サイトを追加しましょう。
10. メイン画面の「設定」ボタンを押せばいろいろ設定をカスタマイズできます。
11. メイン画面の「メニュー」ボタンを押せばロック解除失敗記録などを確認できます。
Googleファミリーリンクは、Androidスマホで利用できる機能です。アプリもあります。Androidスマホのアプリやウェブサイトの利用に制限をかけ、利用状況確認や、位置情報確認もできます。ただし、親子ともにGoogleアカウントが必要です。
Macと同じように、iPhoneスマホにもスクリーンタイム機能が標準搭載されていて、この機能で子供のネット時間を制限できます。その使い方も、Macと大体同じです。
Mac/Windowsパソコンと、Androidスマホ、iPhoneなどでネットの使用時間を制限する方法は以上になります。ネット依存にならないための対策は、これだけでは決して足りませんが、少しは役に立つと思います。この方法でネット依存を予防しながら、他の方法もやってみましょう。
本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。